スケプティクスな科学者でもオタクでもない普通の人の疑似科学論考

食の欧米化ではなく、食の本土化が原因

糖質制限の是非が話題になっている昨今の健康議論だが、糖質を制限する立場から新たな問題提起を行っているのが沖縄徳洲会こくらクリニック・渡辺信幸院長だ。ご飯にかわる食物として、肉、卵、チーズをよくかんで食べろという。つまり、炭水化物を控えるだけでなく、「肉を食べるな」という昨今の流行にも批判的立場なのである。
肉食といえば、脂肪だの動物性たんぱく質だのが悪役視され、ダイエットのため、中性脂肪やコレステロール上昇の原因と言われている。

その一方で、昨今は糖尿病や、これまたダイエット対策として「炭水化物をやめよう」という糖質制限も流行している。

しかし、肉は食うな、炭水化物もくうなと言われたら、いったい何を食べたらいいの、という話になってしまう。

その点、昨今注目されている沖縄徳洲会こくらクリニック・渡辺信幸院長は旗幟鮮明である。

渡辺信幸院長によると、肥満、糖尿病の原因は、早食いと糖(炭水化物)であるとしている。

炭水化物というのは、主食のごはんやパンだけではない。野菜や果物などにも炭水化物は含まれている。

渡辺信幸院長は、それらも肥満、糖尿病の原因といっているのだ。

そして、豚肉を食べる沖縄伝統の食文化が、最近は本土の影響を受けて和食(つまり炭水化物が入った食事)になり、それが沖縄県民の平均寿命を相対的に下げているというのだ。

つまり、長寿だった沖縄が、男性が全国30位、女性が3位と順位を下げているのは、「食の欧米化ではなく、食の本土化が原因」と指摘しているのだ。

『日刊ゲンダイ』(7月28日付)の記事ではこうコメントしている。
肉卵チーズ食えば長生きする
「本土の日本人は昔からこっち(炭水化物と食物繊維)の方を主食にしてきました。それは、仏教や政治などの影響で肉食がタブーだったからです。そのため栄養が足りず、先進国の中で最も寿命が短かったのです。戦後しばらくして、ようやく平均寿命が欧米諸国や伝統的に肉食文化があった沖縄に追いついたのは、肉や卵、チーズを積極的に取るようになったからなんです」
「(肉などの動物性たんぱく質は)食べ過ぎたら下痢になって体外に排出されるだけ。体が必要以上に吸収することはありません。体の脂肪のもとはあくまでも糖質です。コレステロールも、摂取量によって合成量が調整されるので、肉や卵を食べたからといって血中コレステロール値が上がるというのは間違い。その証拠にコレステロール値を下げる薬を飲んでいる人が肉や卵を減らしても、数値が下がった例を私はほとんど見ません」

要するに、炭水化物は太る、糖尿病の原因になる。

一方、肉、卵、チーズなどの動物性脂肪・タンパク質は太らない。栄養がある。糖尿病にもならない、ということなのである。

しかも、ただ肉、卵、チーズを食べろというのではない。早食いは食べ過ぎてしまうので、食べ物を口に入れたら箸を置いて30回かんで満腹感を感じて食べ過ぎないようにすることが肝要だというのだ。

肉を食べるな、が近頃の健康のセオリーになっていたので、かなり大胆な意見のように見られるが、渡辺信幸医師が推奨している量は、豚肉200グラム、卵3個、チーズ120グラムによる1300カロリーが「最低」としている。

その量なら、決して食べ過ぎということではないだろう。

ダイエットや糖尿病対策を考えている人には検討に値する提案かもしれない。


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