超高濃度ビタミンC点滴療法

副作用はほぼゼロの代替療法というが……

点滴

超高濃度ビタミンC点滴療法というのがある。文字通り、大量のビタミンCを点滴で体内に入れることで、がん細胞をやっつけるというものだ。ビタミンCはがん細胞に対して過酸化水素が発生してがん細胞を退治するが、それをより効果的にするために、断糖してがん細胞がビタミンCを採り入れやすくするというものである。

超高濃度ビタミンC点滴療法は、悪性リンパ腫の治療に奏功した、という話から始まっている。

ビタミンCは酸化作用が強いため、がん細胞をやっつける。抗がん剤も強い酸化物質だからだ。

抗がん剤の酸化作用は、正常細胞までやっつけてしまう。

ところが、ビタミンCに対して正常細胞は、カタラーゼという酵素によってビタミンCが作った過酸化水素を水と酸素に分解してしまう。要するに正常細胞はやっつけずに、がん細胞だけに作用するという話だ。

だが、もともと抗がん剤は、がん治療の決め手ではない。

そして、抗がん剤で寛解が見込めるのは、白血病や悪性リンパ腫、それと一部のがんだけである。

また、超高濃度ビタミンC点滴療法については、東海大学で、再発悪性リンパ腫患者に対する治療が行われているが、いい結果が出たという話は公になっていない。

そこで、超高濃度ビタミンC点滴療法は、インチキ健康食品と同列の民間療法扱いになっている。

というか、保険適用ではないから「民間療法」なのだが。

その超高濃度ビタミンC点滴療法について、断糖食事療法を同時に行うことで、効果を上げているという医師の記事が『日刊ゲンダイ』(2015年5月16日付)に出ている。

記事によると、がん細胞が好む糖を一切摂らないようにすることで、がん細胞を弱らせる。

そして、糖に構造が似ているビタミンCを摂りやすくするということである。

『日刊ゲンダイ』(2015年5月16日付)から見ていこう。

超高濃度ビタミンC点滴療法と断糖食事療法
東京・目黒の小さな病院「ハタイクリニック」に、いま全国からがん患者が押し寄せている。同院の西脇俊二院長の治療を受けるためだ。西脇院長は日本で唯一、「超高濃度ビタミンC点滴」と「断糖食事療法」を同時に取り入れることにより、次々とがん患者を救っているという。いわく「がんが消えた!」。しかも、「副作用はほぼゼロの代替療法」と胸を張る。手術や抗がん剤治療と何が違い、どんな作用が治療効果を上げるのか? 直撃した。
QなぜビタミンCか?
「がん細胞に大量のビタミンCが作用すると、過酸化水素(H202)が発生します。これは酸化作用が強いため、がん細胞をやっつけます。実は抗がん剤も強い酸化物質です。ただし、抗がん剤はその強い酸化作用でがん細胞ばかりか正常細胞もやっつけてしまう。副作用です。ビタミンCの場合は事情が違います。正常細胞はカタラーゼという酵素を持っていてビタミンCが作った過酸化水素を水と酸素に分解します。つまり、がん細胞だけに作用し、正常細胞はやっつけない。まさに〝天然の抗がん剤″的な働きをするのです」
 がん細胞は糖質(ブドウ糖など)を主な栄養源として増殖することが分かっている。ブドウ糖とビタミンCは化学構造が酷似しており、がん細胞が飢餓状態(断糖状態)は陥ると、ブドウ糖の代わりに、非常によく似たビタミンCを真っ先に〝食べてしまう″そうだ。
「そこで過酸化水素が発生してがん細胞を殺す-そう考えたのです」
 西脇院長がこの治療法を始めたのは2007年、別の病院での勤務医時代のことだった。
Q超高濃度の濃さは?
「普通の人が病気にならないためのビタミンCの必要量は5.5~16.8マイクログラム/ミリリットルです。がんの治療のためには、これを3500~4000マイクログラム/ミリリットルの高濃度になるようにして投与します」
 寝不足状態や喫煙のあとはビタミンCの血中濃度が上がらないので注意が必要。点滴時間は1時間半~3時間程度。料金は、初回は25㌘1本1万800円。以降はがんの大きさに応じて50㌘1万8360円~。
Q何回で効果が出るか?
「点滴を単独でやる場合、過に3回以上を勧めています。合計30回を超えたあたりから効果が見え始めます。早ければ約1カ月で腫瘍マーカーが下がり始め、2カ月半で転移したがんが消えた人がいました。抗がん剤との併用も大丈夫です」
Q断糖の方法は?
「ご飯は食べません。パンも麺類も野菜もゼロ。果物もなし。断糖療法は、いわゆる糖質を徹底的にカットする食事療法です。前述したように、糖質を取ると一番先にがんに〝食べられちゃう″からダメ。糖質を断って、がん細胞を〝お腹がすいた状態″にして、ブドウ糖にソックリのピタミンCを食べさせる! 断糖があってこそ、ビタミンC点滴の効果が上がるというわけです」
 治療中は肉、魚、卵、豆腐中心の食生活だ。
Qどんながんに効果?
 これまで、子宮体がん、胃がんの再発、上顎洞がん、下咽頭がん、卵巣がんのぼか、肝臓、大動脈リンパ節などに転移したがんが消えたという。
「がんの部位は関係ないと思います。ただし、画像検査でがんが消えたからといってすぐに断糖をやめると、がんが復活した例がありました。消えても半年間は治療を続けてほしいですね。いずれにしろ、少なくともこの治療法で抗がん剤の副作用や闘病生活のQOLが上がることは明白です」
 現在、毎週延べ50人ほどが治寮を受けている。治療例は「ビタミンC点滴と断糖療法でガンが消える!」(KKベストセラーズ)に詳しい。
Q副作用はゼロか?
「高濃度ビタミンCの副作用はないわけではありません。点滴中に眠気が出る、口が乾く程度。ごくまれに、ぶつけた時などにアザができやすくなるくらいです」
 手術や放射線治療はない。検討してみる手はあるはずだ。


重篤な副作用がないのは確かである。

初めての人は、鼻水が出たり大量の尿が出たり、その分のどが渇いたりする。

効果の話は措くとして、患者の側からすると、ネックになるのは治療費であろう。

自由診療のために約2万円かかる。

なぜこれほど高いかというと、使用されるビタミンCは、防腐剤抜きのものを使うことになっているからだ。

それと、施術する場所は、リラックスできる部屋で、看護師も1対1ではないにしても、きちんと待機させなければならないため、施術者側は、思ったほどは儲かっていない。

施術者の多くは、並行してサプリメントを勧めることが多いが、むしろそれで儲けているのだと思われる。

効果の分からないものに2万円もだすのは無駄だという意見もあるが、筆者はそれは患者やその家族が決めることだと思う。

【関連記事】
高濃度ビタミンC点滴療法の真相
今、注目の超高濃度ビタミンC点滴療法

今、注目の超高濃度ビタミンC点滴療法

  • 作者: 水野 芳春
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 2013/06/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

↑スポンサードリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加

超高濃度ビタミンC点滴療法と断糖食事療法を同時に関連ページ

入院費用と看護師の関係
風邪とクローン病の微妙なハザマ
肺がん手術で注目横浜市大市民総合医療センター
スキルス胃がん、化学療法手術前投与で新たな治療法
抗がん剤を使うな論、は正しいのか
大腸がん、進行がんでも単孔式腹腔鏡手術
心臓突然死、予知や予防はしっかりと把握を
がんは遺伝するのか?その結論が明らかに
慢性炎症は万病のもとという話
脳梗塞、真夏日猛暑で1.7倍リスク
遺伝より生活習慣が大事という研究
胃のはたらき、夜中に食べて胃もたれする理由
尿路結石、コーラは×、コーヒー・紅茶は○
ピロリ菌除菌で胃がん、マルトリンパ腫原因消える
虫歯はがんになりにくく歯周病は逆になりやすい
PM2.5と発がん性の真相
胃を守る食べものはこれだ!
星野式ゲルソン療法、5年生存率0%から生還!?
マイクロアレイ検査、膵臓がん早期発見にも有用
肺がん、2週間咳が続いたら医師の診断を
認知症をスケプティクスな観点からみるアンケート
白内障、遠くも近くもよく見える多焦点レンズ
C型肝炎、新薬で完治する時代と話題になっている
心臓病や血管ボロボロに和温療法が期待されている!
腎がんの治療、ロボット支援で内視鏡部分開腹へ
糖尿病とすい臓がんの深い関係
光線免疫療法、がん僕滅の切り札になるか
高濃度ビタミンC点滴療法の真相

医療最新情報 健康食品懐疑 ヒートショックプロテイン 湿潤療法 緑内障