生活の中の理性と非合理・超自然現象や疑似科学を調べる

マイクロアレイ検査、膵臓がん早期発見にも有用

マイクロアレイ検査という、わずか数ミリリットルの血液で消化器超早期がんを判定する検査法が注目されている。MRI、エコー、ペット、CT、内視鏡など、がん検査は充実しているが、胆道、膵臓がんなど「普通の早期」では間に合わないといわれるがんの超早期発見には、マイクロアレイ検査が有用という話である。

マイクロアレイ検査については、ネットでもずいぶん取り上げられてきている。グーグルで検索すると、ズラッと表示される。
各サイトの「マイクロアレイ検査」に書かれている内容を見ると、ほぼ共通していることは

・数ミリリットルの血液で消化器の早期がんの有無を判定する
・がん検診に取り入れる病院が北陸地方を中心に増えている
・自由診療のため6万~10万円と高額

といったことが書かれている。

ここでいう早期がんというのは、CTやエコーなどでも発見できない超早期ということだ。

つまり、通常の早期が早期にならないといわれている胆道系がん、膵臓がんにとっての早期発見が可能ということである。

さらに、最大の特長は感度の高さにあるという。大腸がんの潜血が微妙でもすぐにわかるわけだ。

『日刊ゲンダイ』(4月24日付)にも、マイクロアレイ検査についての詳しい解説記事が出ている。こちらは、初めて「マイクロアレイ検査」という名前を聞く人にもわかりやすい説明である。

日刊ゲンダイ・すい臓がん

「マイクロアレイ血液検査」は、胃、大腸、胆道系、膵臓の早期がんの有無を判定する新検査法だ。採取する血液は、わずか2・5㍉㍑。金沢大学病院消化器内科の金子周一教授が開発した。
 東京・中野の「ナガヤメディカルクリニック」でも、昨年11月からこの検査を取り入れた。それまでも遺伝子検査は行っていたが、マイクロアレイ血液検査ならではの特長があるという。永谷信之院長に話を聞いた。
「マイクロアレイ血液検査を導入するまでは、遺伝子検査といえば、『キャンテクト』という方法が中心でした。血液中にある六十数種類の遺伝子を調べ、がん細胞などによって壊された遺伝子がどれくらいあるか、がんを見張る遺伝子などが正常に働いているかなどを総合的に解析し、あらゆるがんの可能性を遺伝子レベルでチェックします」
 キャンテクトは非常に優れた検査法だが、胆道、膵臓といった「超早期に発見しないと手の打ちようがない」というがんに対しては、発見するのが困難だった。
「特に膵臓は、発見された時点で余命数カ月というケースが珍しくありません。まだがんかどうか分からない段階で発見できるような、感度の高い検査法が登場するのを期待されていました。マイクロアレイ検査は、本来は難しい膵臓や胆道の極早期がんを高い感度で見つけ出せるのが、最大の特長なのです」
 感度は、胆道がん約93%、膵臓がん80%、胃と大腸80%。膵臓がんに対して、これほど高い感度の検査法はこれまでなかった。
「中には、PET検査でもMRIでも異常なしでしたが、がん家系で心配だからと当院を来院したら、マイクロアレイ検査によって膵臓がんが見つかった患者さんもいました」
 胃や大腸がんも早期発見できるに越したことがない。しかし、ある程度進行していても、治療技術の進歩で、助かりやすくなっている。ところが、膵臓がんや胆道がんはもっともっと早くに見つけられないと、治療につながらないことがあるのだ。
 マイクロアレイ検査の仕組みはこうだ。体の中には免疫に関わる免疫細胞がある。
「免疫細胞は全身を巡っていて、もしがんを発症すると、たとえそれがごく小さくても、免疫細胞の活動に変化が見られます。それをチェックして、がんの可能性を測るのがマイクロアレイ検査。大事なのはフォローアップで、マイクロアしイ検査で陽性と出たら、臓器特定で詳しく検査をします」
 永谷院長は「40歳以上で、家系に消化器系がんがいる人」は、マイクロアレイ検査を選ぶことを勧めている。
(『日刊ゲンダイ』4月24日付)


逆に課題点は、血液検査なので、がんの有無の感度は高くても、がんの位置の特定は苦手であり、ポリープ切除後2年以内だったり、慢性肝炎だったり、特定の薬物やワクチンを投与していたりする場合は「陽性」と出やすいそうだ。感度が高いがゆえの問題か。

いずれにしても、血液検査なら侵襲性も少ない。これは覚えておいた方がいい検査法である。

健康情報・本当の話

健康情報・本当の話

  • 作者: 草野 直樹
  • 出版社/メーカー: 楽工社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本

↑スポンサードリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加

マイクロアレイ検査、膵臓がん早期発見にも有用関連ページ

入院費用と看護師の関係
風邪とクローン病の微妙なハザマ
肺がん手術で注目横浜市大市民総合医療センター
スキルス胃がん、化学療法手術前投与で新たな治療法
抗がん剤を使うな論、は正しいのか
大腸がん、進行がんでも単孔式腹腔鏡手術
心臓突然死、予知や予防はしっかりと把握を
がんは遺伝するのか?その結論が明らかに
慢性炎症は万病のもとという話
脳梗塞、真夏日猛暑で1.7倍リスク
遺伝より生活習慣が大事という研究
胃のはたらき、夜中に食べて胃もたれする理由
尿路結石、コーラは×、コーヒー・紅茶は○
ピロリ菌除菌で胃がん、マルトリンパ腫原因消える
虫歯はがんになりにくく歯周病は逆になりやすい
PM2.5と発がん性の真相
胃を守る食べものはこれだ!
星野式ゲルソン療法、5年生存率0%から生還!?
肺がん、2週間咳が続いたら医師の診断を
認知症をスケプティクスな観点からみるアンケート
白内障、遠くも近くもよく見える多焦点レンズ
C型肝炎、新薬で完治する時代と話題になっている
心臓病や血管ボロボロに和温療法が期待されている!
腎がんの治療、ロボット支援で内視鏡部分開腹へ
糖尿病とすい臓がんの深い関係
光線免疫療法、がん僕滅の切り札になるか
超高濃度ビタミンC点滴療法と断糖食事療法を同時に
高濃度ビタミンC点滴療法の真相

医療最新情報 健康食品懐疑 ヒートショックプロテイン 湿潤療法 緑内障