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弱い慢性炎症は小さな“ボヤ”

慢性炎症。すなわち急性でない炎症です。万病のもとといえるのはどちらかといえば、より深刻に見える急性炎症の方でしょう。しかし、急性炎症の場合は急激に症状が表れるため、すぐに治療しますが、口内炎、結膜炎、胃炎、水虫などの慢性炎症は、その時々の症状はより軽いため見逃されがち。そして、それが万病につながるというのです。
慢性炎症は万病のもとという記事を掲載しているのは「日刊ゲンダイ」(8月1日付)です。炎症で発生するサイトカインが体中に回って老化をおこし、様々な病気を引き起こすというのです。そのため、見過ごされがちな小さな慢性炎症に気をつけろという話です。

日刊ゲンダイ・体のボヤ

「赤くなる」「熱くなる」「腫れる」「痛みが出る」ー。この4つの条件を満たすと、「炎症」という診断が下される。さらに、炎症は「急性炎症」と「慢性炎症」に大別される。急性は短時間で急速に発病し、痛みや熱などの症状が出る。風邪、肺炎、腹痛、虫刺され、花粉症なども急性炎症といえる。
一方、慢性炎症は長い時間をかけてゆっくり発病していき、いつまでも続く。肝炎など重い感染症を引き起こす慢性炎症もあるが、やっかいなのが弱い慢性炎症だ。
「老化は治せる」の著者で、練馬光が丘病院リウマチ内科顧問、東京女子医大客員教授の後藤眞医師は言う。
「急性炎症の場合は急激に症状が表れるため、すぐに病院に行ったり、治療するケースが多い。しかし、弱い慢性炎症は自覚症状がなかったり、症状があっても日常生活ではほとんど気にならないものが大部分です。病気だと意識されないことが多いので、いつまでも治療されずに放置され、ずっと炎症を抱えた状態になけます。これが、全身にダメージを与え掛けることになり、老化につながります」
 炎症があると、体はそれを治療するためにサイトカインなどのタンパク質を出す。細菌やウイルスを攻撃する働きがあるが、それらは攻撃すると同時に自分の体も傷つけ、血管や血糖調節の働きも悪くする。
 弱い慢性炎症を大したことがないからと放置しておくと、サイトカインなどが血液に乗って体全体に広がり、全身を傷つけ続ける。それが糖尿病、動脈硬化、心臓疾患、がん、骨粧しょう症、アルツハイマー病といったさまざまな病気を引き起こし、寿命を縮めてしまうのだ。
 弱い慢性炎症は小さな“ボヤ”のようなもの。被害を拡大させずに元気に長生きするには、体のボヤを消すことが重要だ。
「弱い慢性炎症には、口内炎、結膜炎、胃炎、水虫などの皮膚炎、痔などさまざまな病気があります。歯周病は、歯肉内の弱い慢性炎症によって発症します。膿がたまって歯を失う最大の原因になりますが、口の中だけではなく、動脈硬化や心臓疾病といった循環器系の慢性炎症や糖尿病とも深く関連していることが明らかになっている。こうした病気は症状が軽くても、通院してしっかり治療することが大切です」
 内臓脂肪の蓄積も慢性炎症を招く。余分なエネルギーをため込んで脂肪細胞が肥大化すると、細胞の周囲が炎症を起こすのだ。放置しておくと、さまざまな生活習慣病につながる。これといった自覚症状がなくても、メタボ腹が気になる人はすぐに節制すべし。
「日常生活でできる小さな傷も炎症です。大して痛みがなくても、傷ができたら薬を塗るなどこまめに治療して、炎症を抑えることを心がけてください。毎日、カミソリでひげを剃って切り傷をつくっている人は要注意です。日焼けも炎症なので、できるだけブロックした方がいいでしょう」
 弱い慢性炎症をこまめに退治していけば、老化を防ぎ、元気に長生きできるようになる。ひとつひとつの効果は小さくても、それが積み重なれば大きな差になるのだ。


まあたしかに、虫歯だの水虫だのといった慢性炎症は、治ればそれに超したことがないものの、では絶対に病院に駆け込んで是が非でもなんとかするかといえばそこまではせず、ついほったらかしです。

やはり、慢性炎症と言っても侮らずに治療しなければなりませんね。
健康情報・本当の話

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  • 作者: 草野 直樹
  • 出版社/メーカー: 楽工社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本

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