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絶対反対も絶対使用も信用するな!

抗がん剤はよくない。近頃、民間療法や健康食品の推進者だけでなく、マスコミで意見を発表している有名医師の中にもそのような意見を述べることが増えてきました。たとえば、「がんもどき」理論でおなじみの近藤誠医師などはその代表的な例です。しかし、その一方で、医療現場では三大療法の一つになっています。いったい何を信じたらいいのでしょうか。スケプティクスに考えてみましょう。
「東京スポーツ」(5月22日)には、イケメンドクター・吉田眞氏の連載「医学情報のウソ!・ホント?」に「よくいわれるがホントか 抗がん剤はNG?」という項目があります。ちょっと見てみましょう。
「東京スポーツ」5月22日付
この説には一理あります。でも、全ての抗がん剤がダメなわけではありません。
 確かに抗がん剤は、この説の根拠として指摘されているように“毒薬”に他なりません。抗がん剤が持つDNAの複製を防止する効果、毛細血管の成長を抑える作用などは当然、健康な人体にも影響を与え、多くの副作用を生み出します。
 また、仮に体内の免疫細胞ががん組織を攻撃している状況があるなら、抗がん剤を使うことで自前の抵抗力を奪う危険も出てきます。そういった意味では抗がん剤を安易に使うべきではない、とは言えるでしょう。
 一方で白血病などの血液系のがんは、抗がん剤を使わないとまず治りません。また増殖スピードの早いがんに対しては、抗がん剤使用による延命効果が期待できます。つまりがんの種類や、患者さんが「今後どんな人生を望むか」によって、抗がん剤の使用は検討されるべきなのです。
 がん治療の究極の目標は、その発生を“完全に予防”すること。抗がん剤はその日がやってくるまでの間、不完全な“つなぎ役”として使われ続けることになるでしょう。


なかなかスケプティクスな意見です。

中には、延命といってもQOLが悪かったら意味がない、という人もいますが、そんなことはまさに「患者さんが「今後どんな人生を望むか」」によって患者やその家族が判断することであり、それ以外の者の価値観で襲い掛かることはできないものなのです。

がんというのは、絶対的な治療がありません。そのため、治療しても力つきて亡くなる場合があるわけですが、そうすると家族は、悲しみや怒りの持っていき場に悩み、あろうことか治療法や病院を逆恨みするのです。

もちろん、担当医の手技や判断力で結果が変わってくる場合もないとはいえませんが、がん治療はガイドラインに沿って行うので、少なくとも保険診療であるなら、全く自分勝手な治療を行うことはありえないので、病院を恨むのは筋違いの場合が少なくありません。

ましてや、抗がん剤そのものに全責任を押し付けるなんてとんでもないことです。

抗がん剤が厳しいから、がんで死なずに抗がん剤で死んだ?

冗談じゃない。抗がん剤をしなければがんで死んでいるのです。

がんになっていなければ、抗がん剤はそもそもしていないのです。

もともとの原因をすっとばして、抗がん剤を逆恨みするのは、家族を亡くされた者の悲しみの発露としては理解できますが、およそ合理的な話ではありません。

かといって、そのガイドラインを金科玉条というのもこれまた正しいとは言えません。やはり、「患者さんが「今後どんな人生を望むか」」を第一に考えなければなりません。

結論ですが、抗がん剤全否定も絶対派も間違い。

スケプティクスに考えれば、極論は信用しないことです。


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