スケプティクスな科学者でもオタクでもない普通の人の疑似科学論考

体内のあらゆる細胞の損傷を修復

ヒートショックプロテイン(HSP)。直訳すれば「熱ショックタンパク」です。私たちの生体防御のカギとなる物質といいます。ありていにいえば、健康に役立つということです。スケプティクスなテーマになりそうです。1962年にショウジョバエ発見され、21世紀に入ってからヒトへの実験が本格的に行われるようになったというものです。そのヒートショックプロテイン(HSP)について簡単にまとめてみます。
ヒートショックプロテインは、大腸菌からヒトまでほとんどの生物にあるたんぱく質です。

体内で産生され、酵素、コラーゲン、筋肉など、体内のあらゆる細胞の損傷を修復し、また修復できない細胞は細胞死させて、体内の細胞を正常化させます。

HSPは、ストレス、放射線などあらゆる外的傷害に対して産生され修復に動きますが、冒頭で熱ショックと書いたように、熱によるストレスがもっとも効率よくヒートショックプロテインを増やします。

そこで、研究者の伊藤要子氏は、42度の湯に10分入る、名付けて「マイルド加温療法」を提唱しています。

ヒートショックプロテイン(HSP)は、体温が38度になると約1.5倍、38.5度で2倍に増えるというのです。

伊藤要子氏は、週に2回はその体温にすることを推奨しています。

「日刊ゲンダイ」(2012年12月17日付)にヒートショックプロテインが紹介されたときは、こう書かれていました。

「大腸菌からヒトまでほとんどの生物にありながら、あらゆる体の不調を良くしてくれるジョーカーのような存在、それがヒートショックプロテインです」
 こう言うのは、修文大学健康栄養学部管理栄養学科教授の伊藤要子医学博士だ。
 ヒートショックプロテイン(以下HSP)は、生体内にある何十万種類のタンパク質のひとつで、細胞中の別のタンパク賃が壊れた時に修復して、元気な状態に戻す重要な役割を担っている。これを増やすには体を温めることが重要で、その最も簡単な手段が入浴だ。
「入浴によって体温が38度になるとHSPは約1.5倍、38.5度で2倍に増えたというデータがあります。体内を38度以上にするには、41~42度の熱めの湯に肩までつかり、芯まで温まることが肝心です」(伊藤要子医博)
 HSPはあらゆるタンバク嚢(酵素、コラーゲン、筋肉など)を修復するので、風邪から生活習慣病までさまざまな体の不調に効果的。がんの補助治療として取り入れられてもいる。特に「ストレスが多く、原因不明の体調不良が増える40歳以上にオススメ」だとか。予防医学として、ぜひ試してみたい。
 やり方は簡単。週に2回、42度の風呂に10分ほど肩までつかるだけ(ただし高齢者や持病のある人は無理せず半身浴でOK)。週に2回なのは、増えたHSPは2日目をピークに7日くらいで消滅してしまうから。よって大事な会議や試合などがある2日前にこの入浴法を実践し、HSPを増やして体調を万全にしておくというのも手だ。
 入浴する際は風呂のフタを肩まで覆ったりして体温が奪われないようにするのがコツ。つらかったら、途中で湯船に立って休んでも可。額からジワジワと汗が出て、体温が38度以上になればOK。舌下に体温計を当て、測りながらだと確実だ。
 風呂から上がったら、体を冷やさないようジャケットや厚手のガウンなどに着替え、20分程度保湿するのがポイント。この時にHSPがグングン増えているからだ。
 冷たいビールはそのあとで。入浴1~2日後は体が軽く感じ、2カ月も続ければ、体調の変化に気づくだろう。
「日々、激務に耐えるサラリーマンの皆さん。毎日の全身浴で疲れを癒やして欲しいですね」
 こう言うのは、㈱バスクリンの名物広報マンで、“お風呂博士”の石川泰弘さん。オススメの入浴法はー。
「デスクワークで凝った筋肉をときほぐしたい場合は、41度の湯に肩までつかり、全身の血行を促進させます。湯の中で簡単なストレッチをするのもいいでしょう。外歩きで足が疲れたら、“40度の湯に15分入浴”がオススメ。最初の5分は全身浴、後半10分は足の疲れを取るために半身浴に切り替えます。家に仕事を持ち帰った時、私は42度の熱い湯に3分だけつかります。交感神経が優位になり、集中力が高まるからです」
 夜遅く帰宅しても、なるべく湯船につかった方がいいという。一度上がった体温が再び下がった時に人間は眠りやすくなるし、仕事で高まった興奮も静まるからだ。「日刊ゲンダイ」(12月17日付)


伊藤要子氏は、マイルド加温療法について、こうも述べています。

「熱というストレスを与えて体を温め、熱ショックタンパク(HeatShockProtein)を増加させ、病気やストレス障害で傷害された細胞の中のタンパク質を修復し、細胞(体)をストレスに強く元気にすることが目的です。つまり、体を温めて増加したHSPで体をいろいろな病気やストレスから守る、いわゆるHSPを生体防御に利用しようということ」(「からだを温めるとなぜ病気が治るか」ビジネス社)

特定の病気の治療というよりも、予防やコンディションを整えるための「療法」のようです。要するに予防医学ですね。

ヒートショックプロテインは、入浴という日常的な営みの中でできる健康法ですから、リスクも少なく、気軽に取り組めそうです。

今後も、このサイトでは、ヒートショックプロテインについてスケプティクスな立場から見ていきたいと思います。
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  • 作者: 伊藤 要子
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2010/11/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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